飼主さんに助けられている

ホーランドロップにしては小柄なロップちゃんは、胃腸の運動性低下、拗らせると胃腸停止してしまう厄介な体質を持っている。

飼育環境を快適にし、普段の食餌に気を配ることはもちろん、常日頃ロップちゃんのお腹の状態を触って確認することが望まれる。
医学用語でお腹を触って診断することを触診というのだが、医学的知識が不十分でも飼主さん自ら毎日愛兎のお腹を触れてみて、その調子を伺うことは病気の早期発見に有効だと思うから、胃腸が弱いウサギの飼主さんには触り方をレクチャーしている。

ロップちゃんの飼主さんは母娘。
最初の頃は母上に説明していたが、いつからか横で興味深げに見ていたお嬢さんにも教えるようになった。
最初のうちはロップちゃんのお腹を触っても???だらけだったが、それでも来院時に必ず触ってもらい説明することを続けていくうち、なんとなくその技を習得してくれた。

今日も、外観の食べっぷりでは決して気づけない、お腹を触ってみてわかる変化を見つけ、結果早い段階で来院できたので、ロップちゃんに苦しい思いさせずに治療を開始でき、たぶん治るのも早いと思う。

病気がちなウサギでも、優秀な飼主さんによって健康を維持できる場合があるのだ。

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