食餌量の把握

食べた餌が便として排泄されるのに要する時間は、餌の種類とその消化性によって左右されます(低繊維・高炭水化物はより時間を要する)が、おおよそ12時間とされています。

様々な原因でウサギの消化管運動が抑制されれば、食べる餌量が減り排便量も減少するのですが、完全に排便が停止した状態で異常を発見する飼主さんが結構多いです。
もちろん急性に症状が悪化して、あっという間に排便停止することもあるでしょうが、実は細かな観察によって、もっと前から異常の訴えを知ることはできます。

普段の愛兎の食べっぷりをしっかり把握していれば、少しの食べの悪さも早く見つけられ、排便に極端な変化が生じる前に警戒できます。
季節の変化や換毛、身近な環境変化(工事や引っ越しなど)に飼主さんが敏感なら、愛兎が食欲不振になる前から注意して見てられます。
日々、愛兎のお腹を触ってあげて、なんとなくでもその調子を察することができれば、ほぼ獣医師並みに予測できるでしょう。
とは言うものの、以上を完璧にこなすのはほんの一部の飼主さんで、やはり便を見なくなってから慌てる方が多数です。

イヌ・ネコと異なり愛兎の場合、ペレットは厳密に制限(成ウサギで体重の1.5%/日)されますが、牧草は無制限給餌、しかも1日の食餌の大部分を牧草が占めており、それが飼主さんが全体的な給餌量を把握できない大きな理由だと思います。

「いつもは1日に牧草○○本食べてるんだけど、今日は○本に減ってしまったんです〜」なんて言われたら逆に怖いですが、おおよそ食餌量の把握をしておくと、病気の早期発見に繋がりますから、是非それぞれの飼主さんの方法で実践してほしいです。

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