良薬は口に苦し
生まれながらに自分が一番と思っているウサギを従わせるのは難しいです。
長い間ウサギを診てきて、彼らにイヌのような従順さを求めることは、とっくの昔に諦めました。
それでも家族の一員として迎えたからには、最小限の協調性というか協力意識は持ってほしいと思います。
一生涯を通じて1回も病気にならないなんて無理、若いときは元気でも高齢になれば一層、なんらかの病気になる可能性は高まります。
治療に不可欠な内服行為に従ってくれないとなれば、せっかくの人生、いや兎生を無下にするようで、飼主さんとしても残念極まりないでしょう。
その上、ウサギは病気になったときの治療の必要性など、一切理解してません。
飼主さんが、理由もわからず怒るウサギを、上手くコントロールして従わせるしかないのです。
何か美味しいものに薬を混ぜ込んで騙します?
良薬は口に苦しと言います、そんなもん、いつも騙されるとは限りません、相手は自分勝手でわがままな強敵なんですよ。
できないからとくよくよしても解決しません、いつか勝負しないといけないのなら、腹をくくって挑みましょう。
わっ、あのヒト(飼主)、ただ優しいだけの、なよなよタイプかと思えば、こんな強気な一面もあるのね。
いざとなったら頼れるかも♡、だったら私(ウサギ)も一肌脱いで、イヤなことでも従っちゃう。
でもクドいのはイヤよ、手取り早く終わらせてね。
そのあと、わがまま聞いてもらっちゃうからぁ〜!
・・・と思ってくれたらこっちのものだし、そうなってくれたら飼主として嬉しい筈。
いつからやるの?
病院で薬もらった今日からでしょ。
まさしく、私から未だ投薬ができない飼主さんに向けての、良薬は口に苦し。