柔軟性

患者さんのブログを拝見することがあります。
最近面白くてちょくちょく見させて頂いているのが、ぴょん子ちゃんの飼主Yさんの飼育日記。
文面からYさん私のブログを見てくれているそうなので、これ読んでビックリされてるかも(笑)

Yさんの2/9の日記読んで思うところがありました。
Yさん、友達?の方から「ウサギの爪切りをショップに任せるなんて、うさ飼いとしてかなりレベルが低い」とお便りで言われたとか。

言われようが怖いですね(笑)

相手に対してレベルが低いと発言するのは、自分に対して自信と度胸がないと言えないことです。
それも「かなり」を加えるとは、ウサギ飼育に対してある意味絶対主義的な信仰を持った御相手なんでしょうね。
その強烈な意見に対して、Yさんは獣医師の意見として私のことを話されましたので、それを補足する意味で以下に語りたいと思います。

私は

「飼主さんが己の責任として無理してウサギの爪切りをする必要はない」

という方針です。

私もウサギ診療を始めた当初は、飼主は全ての世話ができてこそ一人前と思い、そのように飼主さんに啓蒙していました。
しかし被食者としてのウサギの警戒心の強さ、指先の敏感性、爪切りと簡単な健診を同時に行う点を考察し、必ずしも飼主さんに無理強いする必要がない、いや、それよりこちらに任せて頂いた方が利点が多いという考えに至りました。(関連記事参照)

以前にも述べたように、ウサギの伴侶動物としての歴史は、犬猫のそれと比べれば、とてもとても短いものです。
ウサギの健康維持に有効とされる餌、飼育法、獣医療は、これからも歴史が続くことでより良く見直され、犬猫のように定着するにまだ至っていないと思います。
もちろん私の考えも日常の診療経験から有益だと思うので啓蒙はしていきますが、これからも経験と再考によって変わるかもしれません。

ウサギの飼主さんは純粋真っすぐで熱心な方が多いです。
それゆえ⚪︎⚪︎飼育法信者になる方も多いと思います。

一つの知識に固執せず、柔軟に思考することが大切でしょう。

来院時や勉強会で、反対意見があれば遠慮なくどうぞ。
私も自説を訂正する事に抵抗はありませんので、論破されることを楽しみにしています。

あっ、電話はやめてくださいね、仕事の邪魔ですから(笑)

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