採血について

個人的に好きで毎回楽しみに読んでいるネット・コラム、ヒトの外科医・佐々木先生の「覆面ドクターのないしょ話」で、採血について語られていた。
ヒトの現場でも経験値が物を言うのがよくわかる。

自分の場合もウサギの診療を始めた20年前、採血が一番大変だった。
イヌ・ネコと同様の方法(ウサギ特有の耳から採るのはなんかイヤ)を、自分なりに試行錯誤して、どうやったらウサギをパニクらせずに、短時間で、確実に、適量な血液を採取できるか、日々考えていたのを思い出します。

当初から自分にプレッシャーを課すため、飼主さんが間近で見ている前で行なっていたので、本当に緊張していた。
それが数をこなすうち、難なく採血できるようになり、一時は老眼の悪化で視力が不確かな状況下でも、指先の感覚だけで座頭市の如く採るのが可能になった(最近は良いサプリに出会って、座頭市採血は無くなりましたので、皆さん安心してください)。

遠方にお住まいで当院に来院不可の飼主さんに、ウサギを診てくれる病院の探し方を尋ねられる。
そんなとき、飼主さんの目前で愛兎の採血ができる先生なら、経験値が十分な筈だから頼って良いと思いますよと助言するのだが、それはあながち間違っていないと思いました。

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