思いやることが大切

私ごとですが、昨年末専門職の方に私的事情を判定してもらう機会がありました。

私としては結構大事な問題を、たった1回の対面でジャッジしてもらう、非常にこちらが神経質になる依頼でした(抽象的な話でごめんなさい)。
専門職ですからその道のプロ、それも経験豊かな相手なので頼って間違いなし、な筈なんですが、対面当初は妙に話の進め方が事務的で、淡々と無感情に扱われている気がして、本当にこの人で大丈夫? と不安になるものでした。

しかし、そこで焦っても自分に不利益になるばかりだし、頼る相手が他にいない状況なら、最大限プロである相手を信用し、相手が導いてくれる方向性に話を進める努力をしました。
結果、驚いたことにそのプロの方は、私が望む以上の結果で応えてくれたのです。

限られた時間でプロとしての力量を発揮しようとすれば、手抜きや脱線が許されないのは当然ですが、ときとして相手の話を聞くことや同調は時間の浪費になってしまい、望むべき結果を導く妨げになる場合があるのでしょう。
だから、こちらが不信感を抱きかけた理由も後になって理解できたし、今となってはその方に感謝の気持ちはもちろん、たった1回の対面で私の事情をしっかり理解してくれていたことに、さすがプロと唸ってしまったのです。

振り返って自分の仕事である獣医師という仕事。

思えば私も意識せずに上述の一見無感情な行程を、診療に取り入れてしまっているかもしれません。
患者の状態が切迫している時なら、時間の浪費は命に関わるので尚更

ただ、前述のケースとの違いは、ウサギと飼主さんとの関係は以後も継続する場合が多いということ。
少しでも余裕があるときは、思いやることを忘れないようにしなくちゃな・・・となかなかそれができない自分は自戒を込めてこれ書きました。

常連さん、診療時に指摘ツッコミ入れないでくださいね。

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