反省

寿命を全うする時期に差し掛かった老ウサギを世話する飼主さんは大変だと察します。

介護環境の提供や強制給餌の実施はもちろん、来るべき愛兎の終焉にどう対処していいか、気持ちが定まらず不安になると思います。

診察台で老体を露呈した患者さんを目の前にして、私が最もするべき説明は、気分良く愛兎の天寿を全うさせるために、飼主さんに実践してもらう方法論だと思っています。

しかしながら時として飼主さんは、年老いた愛兎の一番目につく症状をなんとかしたいと思うばかりで、全体的な状況を見誤ってしまう場合があります。

そんなとき私は、枝葉末節の症状緩和よりも、老齢ウサギの生命力や質を、可能な限りストレスを与えず向上維持させる重要性を説明し、そちらに飼主さんの注意が行くよう働きかけるのですが、飼主さんとの会話は堂々巡りで、分かり合えることなく終わってしまう事があります。

自分の説明能力不足を痛感します。
諦めずに次こそは、と思っています。

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