レントゲン室での攻防

当院では、ウサギの検査や処置の様子をできるだけ飼主さんにお見せして、我々のウサギの取り扱い方を確認し、安心・信頼してもらえるよう心がけています。

そんななか唯一、飼主さんが見ることを遠慮してもらっているのが、レントゲン撮影です。
基本的に私がひとりでウサギを保定し撮影しています。
そして診察室にウサギを連れ戻った私が思わず

「此奴、なかなか手ごわかったぜー」

なんて言ってしまう場合があって、それを聞いた飼主さんは心配になるかも。

これ、ウサギが動いて撮影し難かったということなんですが、そんなとき私は力尽くで彼らを押さえつけることは決してしません。
ウサギは力で押さえつけようとすれば、余計必死に暴れるものです。

ウサギが身動き取れなくなるような四肢の持ち方、適度な圧の加え方、抵抗しようとする動作を抑止するポイントなどがあって、そこにウサギの性格、そのときの精神状態も加味し、彼らの機先を制するが如く保定しているつもり。
その上手をウサギが行けば、此奴ーっ! となるのです。
簡単に言うと、格闘技の関節技の攻防で一本とったりとられたり・・・余計にわからんか(笑)

要は、患者のウサギに勝負を挑んで、負けまして、本来なら「ありがとうございました」と頭を下げるべきなのが、虚勢はって負け惜しみ言ってるんですな。

次回は必ずリベンジさせてもらいます(笑)

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