フォレイジング

来院される過保護な飼主さん(ごめんなさい、でも私の本心です)に多いのが

「うちの子、牧草は柔らかい部分しか食べないんです〜」

と言いいながら、愛兎のために毎日せっせと、牧草の柔らかい部分を取り分けてあげる方。
斯様な至れり尽くせり、実は当のウサギの健康にとっては弊害になっているかも。

与えられた牧草のなかから、ウサギ自身が好みの部分を取り分ける作業はフォレイジングといい、ウサギにとって退屈な時間を軽減し、採食行動を刺激し、安心感までも与える効果があります。
飼主さんが取り分けてしまうと、ウサギは暇を持て余し、イタズラばかりし、ワガママなのに不安を抱えるようになります。
なんだか甘やかされて育った人間の子供と共通してますね。

また、柔らか好きが定着してしまい、二番刈り以降の牧草や生牧草ばかりでは、牧草であっても繊維が足りず食滞に至るともいわれています。
硬い(嫌いな)部位も混ぜて与え続けることによって、いつか好みが変化し食べ出す可能性はありますから、飼主さんがいらぬ選別をして、その機会を奪うことはするべきじゃないと思います。

1つ星 (15 投票, 平均: 1.00 / 1)
読み込み中...

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ