ヒトの調査結果から

8日、国立がん研究センターの発表によれば、ヒトのがん患者年齢別の「治療なし」の割合が、85歳以上で上がり、各地のがん医療を担う病院で、患者が高齢になるほど積極的な治療を控える傾向がある調査結果が出た。
早期の胃癌を例にすれば、85歳以上の患者の二割が、痛みを和らげる以外は「治療なし」だった。
これは、薬の副作用や手術による身体の負担を減らし痛みを取り除くなど、高齢者の体調に合った治療法を選択したものと考察されている。

2015年の簡易生命表によれば、日本人の平均寿命は男性が80.79歳 、女性が87.05歳であり、私的には、これらも踏まえての病院側の判断もあるのかなと思いました。

当院では、獣医師主導で治療方針を決めるわけでなく、選択肢やリスクを提示して、もの言えぬ患者のウサギに代わり、飼主さんに治療を選択して頂く場合が多いのですが、現状ペットウサギの平均寿命が8歳前後だと考えて、上記のヒトの調査結果は、一つの参考になるのではないでしょうか。

「治療なし」という表現は、根治療法を選択しないということで、その場合でも、1日でも多く気分の良い生活が維持できるための対策や治療はしてあげるべきでしょう。

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