ハーネスに対する私見

来院されるウサギの状況で一番神経質になってしまうのが、ハーネスを装着されている場合。
一目見ただけで、事故が起きないか心配になってしまいます。

理由は以下の3つ

そもそもウサギは自然界では被食者です。
首元や胸部を捕捉されることは、彼らにとって死を意味する、それはペットになっても後天的に獲得した気性として遺伝されていると思うので、ハーネスの装着はウサギにとって非常に苦痛なことだと推察します。
元来ウサギとは対極の動物、捕食者であるイヌ・ネコと同様な扱いはするべきではないのです。

動物病院はウサギにとって嫌な場所です。
馴染みの自宅と違う場所で、赤の他人に怖いこと、痛いことをされますから。
そんな場所では防衛本能が働き、普段とは違う思いがけない逃避行動を愛兎が起こし、飼主さんが制御できない可能性があります。

ウサギは骨が脆い動物です。
ハーネスが脚に引っかかりパニクって暴れるだけで、以後の生活に支障をきたすほどの骨折をします。

以上3点をよく知る立場から、見ていてこちらが怖くなるほど危険な行為だと思ってしまいます。

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