ウサギの皮膚の状態
ウサギの爪切りの際に行うチェック4)皮膚の観察の話をします。
後肢の爪を切りながらソアホック(足底皮膚炎)の状態をチェックします。
また♂ならば睾丸の大きさと左右のバランスも確認します。
更に尾根・肛門周囲・内股の毛玉の有無を確認し、あれば抜き取ります。
背中の肩甲骨の間の皮膚を中心にフケの有無をチェックし、あればツメダニの感染を疑い検査します。
四肢の爪の生え際にカサブタが形成されていれば、カイセンの感染を疑い検査します。
これら外部寄生虫の感染は、病変が軽微でもウサギの不快感は強く、日常的にイライラしながら生活する事になります。普段とても神経質で言う事を聞かないウサギが、ツメダニ感染を診断し治療後は、飼主さんがビックリするくらい落着いた性格になる事があります。
神経質な性格の子だと思っていたのが、実はツメダニ感染でいつも背中が痒くてイラついていたという事です。
けっこうな率で感染しているウサギが多いですから、飼主さんが気になれば、直ぐに動物病院で確認してもらう事を勧めます。