ウサギの怖がり方の観察
ウサギの爪切りの際に行うチェック3)怖がり方の観察の話をします。
当院での爪切り処置は、タオルでウサギの視界を塞ぐ事によって、逃げようとする気持ちを抑えながら行っています。保定に必要以上の圧力をかけると、あたかも肉食動物に押さえつけられて食べられるに類似した恐怖を感じると推察されるため、最低限の圧力で保定します。
処置に当ってある程度ウサギは嫌がるため、呼吸や心拍の上昇が観察されます。それらが目立って観察される場合は、循環器・呼吸器の異常を疑います。
また全身の筋肉の緊張度合と反応性、目の動きを観察することで、神経系の異常がないかも確認できます。
老齢や肥満の個体は、興奮させることによる危険性は増しますので、扱いに一層の注意を払うと同時に、上述の反応を更に念入りに確認して評価します。