ウサギのイメージ

ウサギは、古くはどんなイメージで見られていたのでしょう?

前回のロイヤル・ブラッドのPV観てから、興味が湧いて調べてみました。

欧州の古代土着信仰では、多産で非常に繁殖力が強い動物であるアナウサギは、生命力のシンボルであるとされ、ゲルマン文化では春を司る女神「エオストレ」の使いであり、女神自身も度々ウサギに姿を変えたそうです。
また、穴の中に巣をもつことから、ウサギは聖霊たち(当時は聖霊は地下に住むと信じられていた)と交流していた動物であり、このことからも神の使いと見られていました。

しかし中世以降、キリスト教の異教排除が始まると、前述の土着信仰で神の使いとされていたウサギは、反キリスト、悪魔や魔女の位置付けで見られるようになりました。
2015年公開の「ウィッチ」にもウサギが登場するシーンがあるのですが、魔女の化身として描かれています。

神や悪魔とヒトを結びつける、神秘的な動物と見られていたようです。

ちなみに日本でも、平安時代末期の説話集「今昔物語集」の「三獣行菩薩通兎焼身語」や、日本神話「古事記」での「稻羽之素菟(因幡の白兎)」が直ぐに思いつくところ。
といっても、最近はこれらを知らない若者も多いようです。

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