あれこれ与えない、が大事なときもある
ウサギは草食動物、ヒトは雑食動物。
飼主さんの食性をウサギに当てはめたら、えらいことになってしまうのは予想できると思います。
しかし、ウサギはオヤツが大好き、いろいろあげたい飼主さんの欲求も理解できます。
最近では、健康志向に走って、様々なペット用健康飲料やサプリメントを与える飼主さんもいます。
与えられても大丈夫なウサギもいるでしょう、実際に効能があったか私は知りませんが。
しかし、なかには生まれつき繊細でデリケートな消化管機能を持つウサギもいます。
そのようなウサギが、飼主さんの良かれと思った健康志向アイテム投与によって、厄介な消化管機能障害になったケースもあります。
食欲不振、お腹が張って触ると固いところとガスが混在。
レントゲンをみると、ウサギの正常な腹部から逸脱した異常像です。
直ちに飼主さんにウサギという生きものの説明し、全ての健康アイテムはオヤツだと認識してもらい投与中止。
口に入れるものは良質な牧草・ペレット・水道水のみにして、治療を開始し、やっとの思いで治ったウサギがいました。
この子が元気でい続けるためには、飼主さんがあれこれ与えない、が重要なんでしょうね。